プロ占い師、采慧(サキ)が答える人生問答30の答え(其の3)

Q41.犯罪と運は関係ありますか?

A41.天性の凶悪犯という定めはないと思います。歴史に名を残す犯罪者も、生まれつきの傾向を見ると、一般人と大して変わらないことが多いのです。実際に犯罪者と同じ生年月日の人は犯罪を犯すのかと言えば、

そんなことは無いですよね。生まれ持った運によって、善人か悪人という判断はできません。まだ占い師になって日が浅い頃、ある経営者の方から「社員の様子がおかしい」とご相談を受けました。その社員の性格分析から、”真面目な人=悪さはできない人”と思い込んでしまい、犯罪の心配はないと短絡的な判断をしてしまいました。数日後、経営者の方の予感は的中し、その社員は逮捕されたとの報告を受けました。 真面目に生きている人も、普通に見える人も、思いもよらず道を外れてしまうという現実を目の当たりにしたのです。自身の勉強不足を痛感し、それからは必死に勉強しました。

そして、犯罪を犯す可能性のない人なんて、いないということが分かりました。小さな迷いや少しの油断が、人の人生を狂わせるのです。ほんの少しの考え方のズレが、大きなズレへと変わっていくこともあります。真面目で純粋な性格を利用されることもあります。犯罪者になるのは”運命的なこと”ではありません。犯罪者になる”時期”というのもありません。道を誤る可能性はいつでも、誰にでもあるということだと思います。

Q42.前回の質問の続きです。同じ誕生日の人は罪を犯す可能性も同じように高いのでしょうか?

A42.同じ誕生日の人が、同じような運命をたどるというわけではありません。人との出会い、精神的にストレスが多い不運な時期など、いくつかの条件が重なってしまうことで予期せぬ方向へ踏み外してしてしまう可能性があります。
また、たとえ運が良い人であっても、悪い方向に突き進んでいってしまうケースもあり、どんな人であっても注意は必要なのです。

Q43.生命に関わることを占えますか?また占うことを拒否している内容があれば教えて下さい。

A43.「占い師は生死について言及してはいけない」と思っている方も多いでしょう。占星学家の間でも意見が分かれる非常に難しい問題です。これはあくまでも、私個人の考えですが、誤解を恐れずに言えば、この問題についても他の問題と同様、ケース・バイ・ケースだと思っています。
言うまでもなく、聞かれるままにお教えすることは、絶対にありません。死期を知りたいという場合、その理由は様々ですから、まずは相談者様の気持ちや状況を伺います。相続の問題があるから、老老介護が限界だから、配偶者が憎いから、等々。このような場合、対象者の死期を占うことが適切であるとは当然、思えません。それぞれ、相続運、健康運、夫婦の相性など、他の問題として扱うのが妥当だと思います。
その他にも、生きていたくないから(TOPIC6自殺のタイミング)、余命宣告を受けたから(TOPIC6余命3ヶ月)、生命の危険がある仕事に携わるから(TOPIC6命がけの仕事)、という理由で死期を確認したいという方もいらっしゃいます。こういったケースでも「それならば…」と簡単にお教えする訳にはいきませんが、相談者の心境、状況、占い結果などによっては、生死の問題に少しだけ触れることもあります。ただし、運命で定められた死期はありません。その時の体調や生活環境によっては、細心の注意が必要であるという警告に留まります。人には死期となり得る時期が複数あります。その危険期を無事に乗り超えれば、さらに生きられるのですから、死期を断言するようなことはありません。まずは、危険期の乗り越え方をアドバイスするべきだと思います。
ただ、過去に一度だけ、死期をお伝えしたご相談がありました。ある医師が私の元を訪れ、ご自身の病名とその治療の経緯、そしてもう長くは生きられないことを打ち明けて下さいました。医者仲間にも診断してもらい、残念ながら間違いないと宣告されたそうです。「自分も医者だから、もう十分解ってるんだけど… 他に死期が分かる人に、もう一度だけ判断を仰ぎたいんです」と真剣な眼差しを受けました。そしてさらに深くお話を聴き、今回は占ってみようと決心しました。
「私は医師免許を持ちませんから、病気の診断をすることは法的に許されませんが…」と前置きをして、あくまでも占星学的な見解をお話しました。医師は「あなたも医者と同じことを言うんだね」と、穏やかな笑みを見せてくれました。気持ちの整理がついたとおっしゃって頂いて、ホッと胸をなで下しました。
一貫して「生死に関わる質問はご法度です」と断ってしまえば簡単なのですが、ご相談者だって不謹慎であることを重々承知で相談しているのに、状況は千差万別なのに、一つ一つ深く考えることもせず、通り一遍に断って良いのかと悩まされるのです。私も共に悩むべきではないかと、今はそう思って、内容に応じた方法で、ご相談に乗っています。
占うことを拒否している内容は、犯罪に関わるご相談です。犯罪に加担することになりますから、当然お受けできません。

Q44.犯罪のこと、命のことが「人生問答」コーナーで質問に出ていますが、「被害者・被災者」となる方たちの運勢はどうなのでしょう。今回の地震や、過去にあった日航ジャンボ墜落事件など、多くの命が同時に亡くなることがありますが、元々の運の良し悪しや運気のいい時期・悪い時期は関係ありますか。また、同じ場所で被災・被害に遭っても助かる方もいますが、そういう方と亡くなった方の大きな違いはありますか。(Nさん/東京都)

A44.Nさん、ご質問ありがとうございます。同時に多くの方が悲しい事故に遭われるケースは、少なくありません。ですが、そのような場合、同じ災難に見舞われた方々が皆一様に元々運が悪かった、その時の運が悪かったという簡単なことではありません。占星学家たちは、運が良い時も悪い時も、災害・災難に見舞われる可能性は誰にでもあると考えています。
実際、被害者・被災者の方の運勢を調べると、残念ながら運悪く遭遇してしまった方もいらっしゃいますが、中には運の良い時期にも関わらず、災難に見舞われてしまう方も含まれています。
占星学で示される運勢は、その瞬間の状況と同時に『将来この経験が、その人をどう変えるか?』という事も示しています。ですから、たとえ不幸な事故が起こっても、長期的に見て良い結果に至る可能性があれば好運が示されますし、不幸中の幸いという状況でも、長い目で見れば良くない事であれば運が悪いと示されます。運勢の表示は、とても複雑で一言では語り尽くせません。

もしも、災害の予測や、自分自身が被災する可能性を占いたい場合は、まずは国の運勢で大規模災害が起こる可能性を占います。そしてさらに、その年の自分の運勢を照らし合わせて、リスク管理することになります。
また、亡くなった方と助かった方の運勢の違いについては、生死の問題は大変複雑で、単純に亡くなった方が運が悪く、助かった方が幸運ということではありません。先程の説明と同様、亡くなられた方の中にも運が良い方もいらっしゃいますし、生き残った方で運の悪い方もいらっしゃいます。人間の生死については、個々に(占い結果の)現れ方が大きく違いますから、○○な人は命を落とすかもしれないと仮定することも非常に難しいです。

Q45.占いをする時に生年月日を聞くと思うのですが、その時に自分(占いをする人)と占いをされる人の相性が極端に悪い場合は占いをお断りしたりするのでしょうか。(Nさん/福岡県)

A45.たとえ、どのような相性でも相談に応じております。占者の運勢が悪い時には、事前にトラブルを予測していますから、お客様と自分の相性については細心の注意を払うことができます。難しい相性の場合は対応に困ることもありますが、その点は、十分に考慮しながら鑑定を行うように心がけています。

Q46.もし私が占い師で、世界(特に日本で)災害の時期などがある程度分かる知識や能力があれば、分かってしまったらとても落ち着かないし、友人や家族など色々な人に忠告をしたり、遠くに避難して今までと同じような日常生活をおくれない状態になってしまうと思います。サキさんは職業上知り得た情報に対して、日常生活や周囲との関係をどのように対処することにしているのでしょうか。(Nさん/福岡県)

A46.どのような危機が予測されても、それに対しては最大限の備えをする他ありません。私達が日常的に天気予報を見て台風などの悪天候に備えたり、猛暑や酷寒を乗り切る方法を考えるのと同じです。過度に不安になったり、神経質になったりすることはありません。
周囲の人達に忠告するかという点については、積極的には周知しません。特に深い意味はないのですが、お節介だと思いますので。気にしない方に敢えてお知らせする必要はないと思います。

Q47.ある人の運気が悪い時、その家族や友人たちが巻き込まれるという可能性はありますか。例えば1人の人が事故に遭いやすい運気の時、家族でドライブに行くのは家族にとっても危険、というようなことはあるのでしょうか。(Nさん/福岡県)

A47.現実に、他人が招いたトラブルに巻き込まれる人がいるように誰でも隣人の不運に巻き込まれる可能性はゼロではありません。そしてその際、自分の運勢が良ければ大きな痛手は負いませんし、運勢が悪ければ大きなダメージを受ける可能性があります。また反対に、自分が相手に同じような影響を与える場合もあります。人は誰でも、少なからず周囲の人に良い影響や悪い影響を与えながら生きていると思います。そしてその時、影響を受ける人の運の状態で、その影響の良し悪しが変わるようです。

Q48.占いを職業にされている人の中で、コールドリーディングなどの心理学の知識に長けている人もいると聞きます。一般的には占われる側から見て、”占い師さん=知らない人”という場合が多く、そういった”占いをしていない”占い師さんに当たる確率も多少なりともあると思います。占い師さん仲間の中で、そういった(あの占い師は偽物、みたいな)情報などは交換されていたりするのでしょうか。また、そういう人たちがいるせいで、占い師さんと聞くと疑ってかかる人もいるでしょうが、占いをきちんとしない人たちをどのように思い、またどのように対処していますか(もしくは特に対処していないのでしょうか)?(Nさん/福岡県)

A48.占い師の技術を単なる話術や心理学的なテクニックだと評する人もいますが、そのような噂を流す人達が言うような、腹黒いものではありません。占い師は職業柄、心理学や精神医学全般、宗教学、哲学など人の心や精神状態に関する学問に興味を持つことも珍しくなく、実際に勉強している方もいらっしゃいます。そして、それらの知識を悩み相談に役立てることはあるかもしれませんが、それは「心理学を使う=きちんと占いをしていない」ということでは無いと思います。
占い技術を提供するとき、仏頂面で鑑定結果だけを述べる訳にはいきません。相談者様と信頼関係を築くために、各人がコミュニケーション能力を磨くべく、占い以外にも色々な種類の勉強なさっているのではないでしょうか。
そして何より、実際に占い師になれば一目瞭然のことなのですが、たとえ、心理学的なテクニックを使って性格の傾向から出来事の推移まで予測できたとしても、それがいつ起こるか、という時期予測(タイミングを占う)をする占い師の真似事はできません。私の周りには、占いの勉強をせずに、占い師の看板を掲げている人はいないと断言できます。