こんにちは。
采慧(サキ)です。
前回の記事の中で
Fortune hates the slothful.
(幸運の女神は怠け者を嫌う)
Heaven helps those
who help themselves.
(天は自らを助くる者を助く)
という格言を紹介しましたが
この考え方は占星学にも通じる
というお話をすると――
では、頑張れない人は
どうすれば良いの?
行動できない人もいるのでは?
という疑問を持つ方も多く
占星学の考え方は分かるけど
厳しすぎるような……
というご意見もあります。
古代の占星学は
国難を乗り切るための
羅針盤として使われていたので
目の前の困難に
「立ち向かうこと」
「頑張ること」が
大前提でしたが
数千年経った今は
「頑張らない生き方」も
ひとつの正解と考える時代です。
疲れ果ててしまった人に
発破をかけることは
ナンセンスですから
占星学も、その時代々々の
価値観に合わせた活用法を
考えれば良いと思います。
というか
占星学は「道具」ですから
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使う人が【適切な使い方】を
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考えながら使うものです。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
占い者が、
その時代の価値観をよく理解し
相談者の状況・状態をよく把握し
占星学の使い道を考えることは
常に求められていると思います。
どれだけノウハウを学んでも
沢山のテクニックをマスターしても
実際に使う時に
それらの【適切な使い方】を
“その都度”考えなければ
知識や技術で人を救うことは
難しいのかもしれません。
そこで今日は
下記のご質問について
考えてみたいと思います
日々鑑定をしている
占い師の皆さんもぜひ
一緒に考えてみて下さいね。
—————————–
(先ほどのメルマガ 3/8配信
の内容もそうなのですが)
「ハードアスペクトに負けない・
振り回されない・闘う」
という事について
占星学的観点から、
また采慧先生ご自身の見解・
鑑定の経験から思うことを
(ぜひ長文で)解説ください。
(原文ママ)
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Nさん、
いつも興味深いご質問を下さり
ありがとうございます。
まず、お答えする前に
少し解説をさせて頂きます。
「ハードアスペクト」とは
占星学用語で困難を意味するので
ご質問は「困難に負けない・
振り回されない・闘う」
という意味になります。
占星学では
「ハードアスペクト(困難)
は全て乗り越えるべきもの」
としていますから
多くの場合、
その闘い方を考えるのですが
先程のお話しのように
本人が疲弊している場合などは
立ち向かうことはおろか
逃げることも
耐えることも
できないケースもあり
「ハードアスペクトに負けない」
なんて理想論で、現実は
教科書通りには行かないという
気持ちに苛まれることもあります。
ですが、そこで
「無理」という結論に至れば
その後は、
手詰まりの苦しさが
続いて行くのです。
「ハードアスペクトに負けない」
って、本当に難しいなぁ……と
何度も挫けそうになりながら
今、私が思うのは
困難に負けないとは
解決して解放される
ということではなく
===========
困難と共に生きること
ではないかと思います。
===========
困難は、長い付き合いになる
「自分の課題」ですから
長期戦に持ち堪えられるように
騙し騙しその場を凌いで
ギリギリ負けずにいれば良く
必ずしも打ち勝つ必要はないと。
頑張れない時は
頑張らずにやり過ごすことも
【困難と共に生きる】
ことだと思います。
そして、最悪
囚われの身になって
拷問が繰り返されるような
立ち向かえない
逃げおおせない
耐え切れないような時でさえ
星は必ず、その状況について
「何か」を語っていることも
学んでいく中で知りました。
この「何か」を
きちんと読み解く力は
自分自身の経験も含め
たくさんの困難を見聞きし
【困難と共に生きる】人から
学ぶことで身に付くと思います。
占い師さんは苦労人も多いですから
この感覚が分かる人も多いのでは
ないでしょうか?
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