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占星学の大敵

こんにちは。
采慧(サキ)です。

関東は10日に梅雨入りしましたが
今週から来週にかけて、梅雨入りする
地域が多いようですね。

さて、雨と言えば
占星学の大敵と言っても
過言ではありません。

昔々、占星学が日本に輸入された頃
雨天・曇天の多い日本では
精度の高い天体観測ができず
数百年で衰退してしまいましたが

その後、1914年(大正3年)に
再び占星学が日本で紹介されました。

とは言っても――
12サイン(星座)の説明も
こんな感じの玄人向けの内容で

一般向けの、娯楽性が高い
太陽星座占い(12星座占い)が
日本で流行し始める1970年以降までは
一部の人にしか知られていませんでした。

それから半世紀が経ち
「星占い」「西洋占星術」の知名度は
飛躍的に上がりましたが……

現在広く普及している占星術に対して
「何でここまでにエンタメ化して
ゆがめられてしまったのだろう?」

「なぜ占星学が誤解され続けたまま
ここまで来てしまったのだろう?」

と、残念に思っている方や
誤解を正す必要性を感じている
プロの方は少なくないと思います。

でも、よく考えてみれば
これまでの流れは
自然なことなのかもしれません。

西洋から文化や学問が輸入され
日本で広まっていく過程で
その根幹や本質的な部分までが
しっかり浸透することは難しく

まずは、分かりやすい側面から
面白くて直ぐに役立つ内容から
興味を持たれ、楽しまれ、
伝言ゲームのように誤った内容が
伝わってしまうことはあると思います。

そうして、収拾がつかないほど
誤解に溢れてしまったとき
その状態を俯瞰して

湧き上がる戸惑いを、怒りを、なぜ?を
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
突き詰めていくことが学ぶ人の役割だと
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
いうことをおっしゃる研究者がいました。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

この言葉は
私にとって救いでした。

正しい発信を心掛けている人たち
本来の占星学の魅力を伝える人たちは
加速度的にエンタメ化する占いに対して
様々な想いを抱いていると思います。

ですが、時代によって変わる
占星学の大敵に、多くの占星学家が
冷静に挑み続けてきたお陰で

現代も(恐らく)
本来の占星学の理論が
失われずに遺っていると思うと

戸惑いや怒りに振り回されずに
冷静に学び、現状に対するなぜ?を
淡々と追及していけそうな気がします。

気楽で簡単なことが広まるのが
自然な流れなら、それに逆行するより
その流れを拒まずに解決する方が
合理的で早道かもしれない、とか。

長い歴史を見れば
占星学の流れが変わる節目は
数百年ごとにあることから

太陽星座占い(12星座占い)登場から
100年弱の今、未来を変えるには
もしかしたら100年先を見据えて
布石を打つことが有効かもしれない
など、色々なことが考えられます。

私は、まずは近い将来
西暦2100年代にも
古代から受け継がれてきた
西欧のロジカルな占星学が
遺って欲しいと思っています。

皆さんは、占星学の大敵と聞いて
何を思い浮かべましたか?
ぜひ、それらと上手に付き合って
占星学を楽しんで下さいね。

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