こんにちは。
采慧(サキ)です。
先日、過去のメールを読み返す必要があり
古いメールを検索していたところ……
約10年前に頂いた、お問い合わせメール
の内容に目に留まりました。
その方は、初めて占星学を学ぶにあたり
ご家族から言われたことについて
質問メールを下さいました。
以下のような2つの質問を頂きましたが
プロの皆さんは、何と答えますか?
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1.占い師は、占いが当たらないことを
知っていると思う
2.占い師は、なぜそれが当たるのか
論理的に説明できないといけないと思う
——————————————–
これから占いを学ぼうとする人には
答えに困ってしまう質問ですよね。
ですが、プロの占い師が
この質問に答えられなければ
不勉強と思われたり、怪しまれたり
してしまうご質問だと思いました。
そしてこの問いは
どこかの時点で、占いを学ぶ人を悩ませ
自信を持って占うことができるか否かの
分岐点になる重大な問いだとも思いました。
ですから、この難問を
突きつけてくれたご家族も
真面目に答えようとしたその方も
占いに対して真剣な方だと感じ
当時、誠意をもってお答えしました。
さて、この問いに対する答えですが
現在の私の回答は以下の通りです。
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<Q1>
占い師は、占いが当たらないことを
知っていると思う
<A>
許しがたいことですが
占い師を名乗る詐欺師が多いことから
世の中には、当たらない占いをする
占い師(本当は詐欺師)が沢山いて
「占い師は、けしからん職業だ」と
思っている人も多いかもしれません。
ですが、人を騙す自称占い師は
詐欺師であって占い師ではないことを
まずは知って頂きたいと思います。
そして、占星学について言えば
きちんと勉強して占星術師になった人は
占星学が当たらないとは思っていません。
ある程度当たると考えている人が
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多いのではないかと思います。
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「ある程度」というのが
とっても大事なポイントで
占星術師は、占いが当たると
信じ込んでいる人たちではなく
占星学を学問として学び
どの程度的中し、どの程度外れるかを
よく理解している人たちだと思います。
つまり、占い師は
「占いが当たらないことを知っている」
というより、占いは100%は当たらないが
人生設計に役立てられる的中率があると
認識しているというのが正しいかと思います。
もちろん、学習者さんの中には
十分に的中率を理解できていない人も
いるかもしれませんが
ある程度しっかり勉強して
学問として身に着けてきた占い師さんは
占いは「当たるも八卦当たらぬも八卦」
といういい加減な考えではないと思います。
ちなみに、占星学の重要な法則を確立した
天文学者のヨハネス・ケプラーも
「占星術は、明白な理屈は説明できない
けれども、多くの経験事実から帰納して
実際と合うように見える;しからば
どうしてそうなのか、その原因を
占星術では研究するのであるが
(中略)
占星術は役に立たないと
放棄してしまうには惜しいものだ
(荒木俊馬「西洋占星術」より)」
ということを、1610年に
弁明していた記録があるようです。
このように、占星学は古くから
まともな学問として、様々な分野の
学者たちが研究してきた学問ですから
こうしたことを学んできた占い師は
「占いが当たらないことを知っている」
という人たちのイメージを変えたいと
真剣に思っていると言えると思います。
◇◇◇
さて、長くなってしまったので
「占い師は、なぜそれが当たるのか
論理的に説明できないといけないと思う」
については、今後取り上げたいと思います。
皆さんはどう思いますか?
よかったら教えて下さいね。