こんにちは。
采慧(サキ)です。
今日は、先週お届けしたメルマガ
「アドバイスが思いつかないとき」
に対してお寄せ頂いたコメントの中で
私も深く共感したものを
ご紹介したいと思います。
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やっぱり人間にできることは、
今その人はどのような心境なのか、
どういう言葉とアドバイスが
必要なのかを察することができる
ということかなと思いました。
(原文ママ一部抜粋)
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いつもコメントを頂き
ありがとうございます。
今回は長文のご感想を頂きましたが
その一部をシェアさせて頂きます。
sakuraさんのおっしゃる通り
AIにはまだ難しいけれど
人間にはできることは
「今その人はどのような心境なのか、
どういう言葉とアドバイスが
必要なのかを察すること」
ですよね。
私もそれが出来たらいいなと
憧れながらその域を目指して
占星学を学んでいます。
ですが皮肉なことに
占星学を学べば学ぶほど
他者を理解することの難しさを
痛感させられていますが(汗)
きっとsakuraさんも
同じ経験があるからこそ
常にこのことを心に留めて
いらっしゃるのだろうと
想像しました。
AIよりはマシかもしれませんが
私たち人間にとっても
そして占い師にとっても
人の心を理解することは
簡単ではないですよね。
◇◇◇
占星学を独学で学び
数年経ったころの
私自身のことですが……
占星学を学ぶ前よりずっと
他人を理解できるようになったと
勘違いしていた時期がありました。
ある時、そんなおごりを
戒めるような言葉に出合い
一気に目が覚めたと同時に
私はただただ
占星学を学ぶことを
楽しんでいただけで
実生活の中で
人の気持ちを理解する努力は
何ひとつしていないことを
はっきり自覚しました。
慢心を捨てて
他者を理解することに
努力奮闘しなければ
思いやりは身に付かないと
気付かせてくれた言葉は
上皇后美智子さまの
「橋をかける」という
以下のスピーチの中にありました。
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読書は私に、悲しみや喜びにつき
思い巡らす機会を与えてくれました。
本の中には、さまざまな悲しみが
描かれており、私が、自分以外の人が
どれほどに深くものを感じ、どれだけ多く
傷ついているかを気づかされたのは
本を読むことによってでした。
(中略)
読書は、人生の全てが、決して
単純でないことを教えてくれました。
私たちは、複雑さに耐えて
生きていかなければならないということ。
人と人との関係においても。
国と国との関係においても。
第26回IBBYニューデリー大会
(1998年)基調講演より引用
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このスピーチを聞いたとき
美智子さまが、読書を通じて
人生が単純でないことを悟り
複雑さに耐えて生きてきたことや
人と人の関係においても
人の心に想いを寄せることに
努めてこられたことが伝わり
深く心を打たれました。
ですが、こうした努力を
長きに渡って積み重ねている
方であっても
生まれた時代の違い、教育の違い、
環境の違いや個々の価値観の違いなど
様々なことをおもんぱかり
他者を完璧に理解することは
不可能なことで
その部分について悩まれ
模索する美智子さまのご様子を
著書などを通して垣間見ては
他者の心情を察する難しさや
尊さなどを学んだ気がします。
AIが苦手とされている
複雑な感情、個人的な価値観、
人間関係が絡む問題、道徳的な問題、
相談者の人生経験や現状を理解して
アドバイスすることなどは
実は、私たち占いを学ぶ人も
苦戦している問題かもしれませんね。
私は、今後この難題について考えるとき
AIを有効活用できるようになりたいと考え
今まさに新たな勉強を始めたところなので
もし、AIと共存する
良いアイディアを思い付いたら
教えて頂けたら嬉しいです。